簿記の目的とは何か?簡単に説明したいと思います。
また、簿記を有効活用する方法についても言及してみました。
簿記の目的
簿記の目的として、一般的に言われるのが以下の2点です。
・企業の財政状態と経営成績を明らかにすること
・企業の内部管理目的のため
✔企業の財政状態と経営成績を明らかにすること
「企業の財政状態と経営成績を明らかにすること」により、会社の利害関係者である債権者や株主、取引先などに意思決定のための情報を提供し、取引を円滑にします。
つまり、世の中の経済を回すために簿記が利用されているということです。
✔会社の内部管理目的
「会社の内部管理目的」とは、簿記を通じて経営活動を数値化し、経営の透明性を高めることで、より効率的な経営を可能にすることです。
「会社の内部管理目的」による簿記は、飛行機に例えると「コックピットの計器」です。
もしコックピットに計器がないと、飛行は事実上不可能です。
同じく、会社経営においても簿記によって経営を数値化しないと、会社経営という飛行は困難を極めます。よって会社経営にはコックピットの計器に当たる簿記が必要となるのです。
簿記の有効活用
簿記を利用して、企業の外部利害関係者に必要な情報を提供します。これは法的に義務付けられており、対象者はすべて情報開示しなければなりません。
一方で、簿記を「会社の内部管理目的」で利用するか否かは会社の任意です。
そして簿記を「会社の内部管理目的」で利用する会計を「管理会計」と呼びます。管理会計を取り入れ活用することで、会社を効率的効果的に飛行させることができます。
会社経営に管理会計を導入することは、とても有効で大切なことであると考えます。任意だからといって管理会計を導入しないのは、もったいないことであると言えます。